助成事業

患者ら癒す弦楽四重奏(奈良)

奈良県立奈良病院で開かれた「読響ハートフルコンサート」(奈良市で)

 読売日本交響楽団の「読響ハートフルコンサート」が16日、奈良市の県立奈良病院1階ロビーで開かれ、入院患者ら約200人が、弦楽四重奏の美しい調べに聴き入った。
 がん患者や家族への支援に取り組む公益財団法人正力厚生会が、入院患者の生活の質を向上しようと、全国のがん拠点病院などで開いている。県内での開催は初めて。
 コンサートは約1時間。バイオリン、ビオラ、チェロの奏者4人が、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や美空ひばりの「川の流れのように」など計8曲を演奏。最後に参加者全員で、唱歌「故郷(ふるさと)」を合唱した。
 胃の検査で10日前から入院しているという奈良市の建築業男性(70)は「素晴らしい音色で、いい気分転換になった」と喜んでいた。