助成事業

患者癒やす四重奏(山形)

演奏する読売日本交響楽団員

 読響 県立中央病院でコンサート

 入院患者らにプロの生演奏を楽しんでもらおうと、「読響ハートフルコンサート」が30日、山形市青柳の県立中央病院で開かれた。1階ロビーに約100人の患者らが集まり、約1時間にわたって、弦楽四重奏の美しい音色に聴き入った。

 ハートフルコンサートは、がん患者の支援事業に取り組むなどしている公益財団法人「正力厚生会」が、読売日本交響楽団と協力して2007年度から行っているもの。同病院では毎月1回、「ロビーコンサート」を開いており、今回の演奏会が企画された。

 この日は、バイオリンの杉本真弓さんが「いろんな曲を披露して、皆様と楽しいひとときを過ごしたい」とあいさつし、バイオリンの清滝徹さん、ビオラの松井直之さん、チェロの室野良史さんとともに演奏。モーツァルトの「ディベルティメント1楽章」、ボロディンの「ノクターン」、「星に願いを」(映画「ピノキオ」より)、「君をのせて」(映画「天空の城ラピュタ」より)など11曲が、吹き抜けのロビーに響き渡った。