助成事業

入院患者 心安らぐ音色(広島) 

美しいメロディーを奏でる読響のメンバー(呉市の呉医療センターで)

 呉の病院で読響コンサート

 入院患者に音楽の生演奏を楽しんでもらおうと、呉市青山町の呉医療センターで4日、読売日本交響楽団の弦楽器奏者による「読響ハートフルコンサート」が開かれ、弦楽四重奏の澄んだ音色が1階玄関ホールに集まった約130人を魅了した。
 がん患者の支援事業などに取り組む公益財団法人正力厚生会が、2007年から読響と協力して各地の医療機関で実施しており、中国地方では初めて。
 今回は、同センターの支援団体「ボランティアKURE」との共催で、バイオリン奏者の肥田与幸(ともゆき)さんら4人が、バッハの「G線上のアリア」などのクラシック音楽や「となりのトトロ」の主題歌、「川の流れのように」「ふるさと」など10曲を披露した。
 肥田さんが曲への思いなどを語り、メロディーが流れ出すと一緒に口ずさむ人も。楽しみにしていたという女性(72)は「いい機会に巡り合え、心が安らいだ」と笑顔で話していた。