助成事業

病院玄関ホールで読響がコンサート(静岡)

 入院患者や地域住民に身近な場所でプロの演奏に触れてもらおうと、読売日本交響楽団が5日、静岡市葵区北安東の県立総合病院正面玄関ホールで、「読響ハートフルコンサート」=写真=を開き、約150人がクラシックやアニメ音楽の演奏を楽しんだ。

 がん患者とその家族の支援事業に取り組む「公益財団法人正力厚生会」が2007年から全国の病院で開いているチャリティーコンサート。バイオリン、ビオラ、チェロの奏者4人が、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章やアニメ映画「となりのトトロ」の「さんぽ」などを演奏した。

 同病院に入院中の男性(71)は「3か月近く入院していて、楽しみにしていた。以前から好きだった曲が聞けてうれしかった。明日退院だが、元気をもらえた」と満足そうに話していた。