助成事業

がんに負けるな 和歌山のNPOに助成=和歌山

 公益財団法人「正力厚生会」が公募した2017年度がん患者団体助成事業の助成金交付先に、和歌山市のNPO法人「いきいき和歌山がんサポート」が選ばれた。助成金は毎月開かれる勉強会に活用される。
 2010年に患者や医師らで結成し、現在会員は約100人。患者、家族らが情報共有する交流サロンを開いたり、抗がん剤治療で脱毛した患者のための「ケア帽子」をつくったりしている。今月13、14日にはがん患者への支援を訴えるイベント「リレー・フォー・ライフ」にも参加、ケア帽子の展示などを行った。
 助成対象となった勉強会では、入退院の手続き方法、医療用ウィッグ(かつら)の手入れ、リハビリメイクなど多角的なテーマを設定。看護師や美容師、メイクアドバイザーなどを講師に招いて、参加者に様々な知識を身につけてもらう。
 石井浩子・副理事長は「がんになっても楽しく生活できるよう、信用できる情報を得られる場所をつくっていきたい」と話していた。