助成事業

乳がん患者会に助成金=群馬

乳がん患者と交流を深める柳沢さん(左)

 乳がん患者で作る「卯(う)の花会」(東吾妻町)が、公益財団法人「正力厚生会」(東京)が実施する今年度の「がん患者団体助成事業」に初めて選ばれた。
 卯の花会は2012年4月、原町赤十字病院(東吾妻町原町)の「乳がん看護認定看護師」の柳沢ちぐささん(40)が、同病院で乳がん患者を対象に行った勉強会を機に発足した。柳沢さんが責任者となって運営している。
 約30人の会員が年に3回程度、交流会を行い、手術後の過ごし方や抗がん剤の副作用などについて情報交換している。
 助成金は50万円。同病院内に乳がん患者が交流できるサロンを開設するほか、会員が経験談を語るフォーラムの開催、会報の作成費に充てるという。
 柳沢さんは「治療方法や手術の方法の選択に悩む人も多い。若くして乳がんになる人も増えている。少しでも、そうした人たちの力になれるよう頑張りたい」と意気込んでいる。