助成事業

小児がん患者支援に助成=岩手

 公益財団法人「正力厚生会」のがん患者団体への助成事業に、山田町の小児がん患者と家族を支援する団体「いわて小児がん子どもと家族のぴあさぽーと しゃぼん玉」が選ばれた。
 「しゃぼん玉」は、芳賀優子代表(47)ら3人が2012年、小児がんで家族を亡くした人を支えて孤立を防ごうと結成した。当時、県内には小児がん患者の家族を支える団体がなく、医療機関がサロンを開くなどしていただけという。
 「家族を亡くす経験をした人と話をしたいし、話を聞きたい」(芳賀代表)との思いから、家族が心を開いて話し合える「お話し会」を年に2、3回開催している。県立大学看護学部の白畑範子教授ら県内の医療関係者も参加している。
 助成金50万円は、活動を紹介するホームページの作成などに活用した。芳賀代表は「ホームページやお話し会が立ち直りのきっかけになってほしい」と話している。次回のお話会は11月に開催する予定。