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助成事業 QOLへの助成

正力厚生会 「島根がんケアサロン」助成 研修会で運動を全国発信=島根

看護学生に患者の立場について語りかける納賀さん(益田赤十字病院で)

 県内各地のがん患者や家族でつくる「島根がんケアサロン」=納賀良一代表(73)=が、財団法人・正力厚生会の「がん患者団体育成事業」の助成対象に選ばれた。ともに語り合い、前向きな気持ちを強め、勉強会・情報交換を通じて病に立ち向かう意識を広める――そんなサロンは県内に25ある。助成は県外関係者向けの研修会「がんサロン支援塾」の開催費に充て、島根発のサロン運動を全国へ発信する。(小川紀之)
 県内初のサロンは、代表の納賀さんが2005年12月、益田赤十字病院(益田市乙吉町)内に開設した「ほっとサロン益田」。納賀さんは「心に抱えている不安、迷いを互いに吐き出し、すっきりさせたかった」と振り返る。松江、出雲など各地でも開設され、和やかにお茶を飲み、それぞれの病状などを率直に語り合っている。
 治療、処方薬の情報交換をするうち、各人の知識が増えた。受け身ではなく、自身の病を調べ、学び、治療を選ぼうとする患者も増えた。「患者が変われば医療が変わる」を合言葉に、行政へも積極的に提案。がん対策推進条例などの県のがん対策施策を促した。
 サロン間の交流が深まり、これからは患者の声をサロン外にも広げようと努めている。毎週火曜開催の「ほっとサロン益田」は、月末の火曜に医師らを招いた勉強会にし、一般市民にも開放。県立石見高等看護学院の学生も研修で訪れ、教室や実習では学べない、患者の本音に聴き入る。
 県外にも発信する。第1回全国がんサロン交流会を09年9月、出雲市で開き、県内外の医療関係者ら約300人を集めた。今年7、9月に予定する研修会では、病院関係者、患者リーダーなど、これから各地でがんサロンを開こうと考える人に、運営や情報発信方法、行政との連携のあり方などを伝える場にする予定。納賀さんは「質問一つひとつに丁寧に答え、全国がんサロンのレベルアップと、情報共有化につなげたい」と意欲満々だ。

(2011年04月10日)

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